今回のワラバラ探検隊は、
龍頭ヶ滝(りゅうずがたき)
に突撃した。
この龍頭ヶ滝、2013年の豪雨災害※で、滝までの自然道が荒れてしまい、現在は誰も立ち入らなくなってしまった。
※ほぼ江津だけ、尋常じゃない雨が降りました。線状降雨帯というやつでした。市内のあちこちで河川氾濫、浸水がありましたが、ろくにメディアには取り上げられませんでした。悲しい記憶です。
オダワラ旅団長のお膝元、桜江町川越地区にあるこの滝。
旅団長によれば、小学生のときの遠足コースにも使われていて、思い出の場所だそうだ。
そんな場所が、水害の影響で人が立ち入らなくなり、いつしか忘れ去られてしまうのでは……。
そこで、我々ワラバラ探検隊は、ほぼ5年間放置状態の龍頭ヶ滝へアタックを試みたのだった。
《注意》
現在、龍頭ヶ滝は土砂崩れや倒木などにより、安全に通行できる状態ではありません。我々は自己責任のもと、この任務を遂行しました。今後、龍頭ヶ滝までの通行において、いかなる事故等が発生しても、GO▶︎つくる大学は一切の責任を負いかねます。
滝まで800m? いけるやん!
現在の入口はこうである。
この日は朝から雪混じりの雨が降り、コンディショニングはよろしくない。
ちょっとテキトーに置かれた三角コーンと虎バーが鎮座していて、放置されてる感が悲しい。
入口の横には案内看板がある。ここから約800m。距離だけを考えれば大したことはない。
イケる! ーーそう確信した。
入口から滝までは“自然道”として整備されており、それに沿って進む。
2013年、もしくは2018年の水害の影響か、木の枝に大量の苔が生していた。
すげーすげー言いながら突き進む。
通路を塞ぐ倒木。根こそぎである。
「今日は天気悪いし、無理せずイケるところまで行こう」
と決めていた。
かがめば通れるので、そのまま進行……。
最初の渡河点である。
オダワラ旅団長の話では、滝までは3カ所くらい川を渡らなければならないらしい。
「今日は無理せず」
ということで、長靴で来なかったオダワラ旅団長。
長靴のボンコバラ上級特務大尉が単独渡河。
とりあえずこの先の様子を見に先行する。
小さな滝があった。
オーガニック神社学で訪れる観音滝に比べると、かなり小スケールだ。
ボンコバラ上級特務大尉は、写真におさめて引き返す。
旅団長「龍頭ヶ滝にあらず」
ガーンだな。行く前にgoogleで写真検索して予習しておくんだった。
こうなると、龍頭ヶ滝を知っているオダワラ旅団長にも進行してもらうしかない。
何とか入水せず、渡河して進む。
最初の渡河点からすぐ登ったところも倒木がある。
ガードレールをなぎ倒していた。
…斜面を迂回し、なんとか通過。
(今日は無理しないんじゃないんだっけ? 二人とも同じことを思ったが、口にはしなかった)
自然観察モデルコースにしては険しすぎる!
(倒木などがなければ、もっと楽に行くことができるでしょうが、仕方ありません)
HP小回復。(何の実?)
途中から、もはや道があるのかないのか分からない状況になってきた。
転がっている岩もどんどんデカくなってくる。
川も何回渡ったか分からないくらい渡った。
3カ所じゃなかったのか!
ヒーヒー言いながらとにかく進む。
最後の最後でどうしても長靴でないと渡れない地点があり
オダワラ旅団長はその足を犠牲にした……。
(良い子はマネしないでね)
それでも歩けど歩けど滝に着かない。
もしかして道に迷ったのか?と一瞬疑った。
ずいぶん道なき道を進行している。
バラ「どこかで分かれ道があった?」
ワラ「もう昔のことで道がわからん!」
バラ「ってかもう800m以上歩いてない!?ぜんぜん着かんぞ」
ワラ「ん~、でも道自体は間違ってない気がする」
引き返そうか迷ったが、川沿いに歩いているし、冷静になってさらに川沿いを進む。
龍頭ヶ滝は、あった
探検開始から1時間半。
龍頭ヶ滝に到着した。
最初に見た滝を龍頭ヶ滝と勘違いしたのが恥ずかしい……。
なかなかのスケールの滝である。
オダワラ旅団長は龍頭ヶ滝と約20年ぶりの再会。
あの頃と変わらない姿だという。
持参した缶コーヒーで乾杯した。
缶コーヒーはすっかり冷え切っていたが、歩き続けて熱くなった体に心地よかった。
行程を楽しむ
龍頭ヶ滝はスタート地点から約800m(ホントか!?)あり、おそらく水害前の自然道は無理なく、楽しく歩くことができる道だったに違いない。
道は起伏に富み、川も渡るので、それなりに装備すれば、十分楽しめそうだ。
サンドイッチやおにぎり、お茶やコーヒーを持って行って、滝のある開けた場所で軽食をとることも可能。
「滝は観るもの」と考えると、「滝を観てどないすんねん」と思ってしまうかもしれないが、滝に行くまでの行程は、それぞれの工夫次第でいくらでも楽しめる。
現在は過去の水害の影響で簡単には立ち入れない龍頭ヶ滝。
この状況を、ワラバラ探検隊で少しずつ改善していく活動も楽しいかもしれない。
to be continued…