ROMANCE DAWN ~探検ノ夜明ケ~
「市内にある磐座やご神木を探し出せ」
中村PTA会長兼オーガニック神社学教授から指示が出たのは
2期目のオーガニック神社学が終了した後だった。
オーガニック神社学に事務局として何回も参加しているうちに
「江津にももっと、いろんな神社や磐座、滝、ご神木があるのではないか」
という話になり、私たちの遥かなる旅(グレートジャーニー)が始まったのである。
MISSION 本明山を踏破せよ
江津市内屈指の温泉街がある有福温泉町。
“有福”というだけで、何かご利益がありそうではないか。
千年くらい前にお坊さん的な人が見つけた温泉とかなんとか。(適当)
※詳しくは観光協会ホームページを!
有福温泉町には“本明山”という山がある。
そんな本明山に、つい最近、テレビの取材が入ったそうだ。
※番組はコチラ
※番組をご覧になった方へ:おそらく番組の構成上(演出上?)、険しいコースを登ったようですが、山頂に行くにはいくつかのルートがあります。番組スタッフが通ったルートはかなり危険と思われますので、利用しないことをオススメします。
2018年6月20日。
前日からの雨で登山コースの路面状態が心配されたが
当日はやや雲量があるものの夏入り前の少し涼しい晴れの天候。
ワラバラ探検隊+江津市役所の職員の合計3名で本明山にアタック。
※市職員の方はわざわざ振休をあてての参加。やる気を感じられる。評価したい。(突然の上から目線)
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0890-800x533.jpg)
なんとも長閑な、有福温泉町本明地区。
有福温泉町の温泉街に通じる道の手前を左折し、道なりにいくと
『本明山登山口』
の看板が見えてくる。
どんなコースなのか。
山頂には何があるのか。
いい大人が3人で、車の中でキャッキャする。
途中、二股に分かれる場所に看板がなく、どちらに行くか迷う3人。
「たぶんコッチでしょ」
とやる気マンマンの市職員さんの賭けに載った我々スタッフ。
よっしゃ、入口だ。
比較的最近作られたと思われる、立派な案内看板が建っている。
どうやら、山頂に行くにはいくつかルートがあるようだ。
「道幅が広くて歩きやすいので 子どもでも楽しく登れます!」
と書いてある。
ふむ。そんなにきついコースではなさそうだ。
しかもコース後半には
「不動さんの湧水(名水)」
ほほう、湧き水とは気が利いているじゃあないか。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0834-800x533.jpg)
愛と願
登山口には何やら不思議なモニュメントが。
RPGなら、ここで何かコマンドを入れると、秘密アイテムでも出てきそうなものだが、当然何もでない。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0891-800x533.jpg)
ヤギ「おう、エサはねえのか!」
登山口周辺は田畑が広がっており、たくさんのヤギたちが放牧?されている。
気づくと一斉に走り寄ってくるヤギたち。
子ヤギもいてほんのひと時の癒しタイム……。
登山口までは舗装された道路を歩く。
※登山口のすぐ近くまで車で行けるが、知らずに手前で停めて歩いたあの日。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0836-800x533.jpg)
ヘビ「ちょっと前すみません」
いきなりこのスケールである。
“こんぼう”すら装備していない我々はひたすら“にげる”を選択せざるを得ない。
時期は6月、虫や蛙が多いので、それらをエサとするヘビも活発なようだ。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0837-800x533.jpg)
入口には鉄柵が。
一瞬、「え、入れないの?」と思いましたが、猪対策だった。
柵を開けて、いざ入山。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0838-800x533.jpg)
すでに険しい表情の旅団長。そこまだ入口前だよ。
柵を越えてすぐは、前日の雨の影響もあり、
ぬかるみ、泥と礫が流出し、ちょっと勾配もきつくて
いきなりこれでは先がやられると思ったが
しばらく歩くと写真のようなコースに出る。
暑すぎず、寒すぎず、森の中は静かで清らかでなんとも気持ちが良い。
途中、数匹のスズメバチがたむろするエリアがあり、若干焦ったが(ビビッてはない)
それくらいで浮足立つほど、我々はヤワではない。
エリア・SUZUME-BACHIを華麗にスルー。
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登山口からおよそ40分。鳥居が見えてきました。鳥井の下には石段があり、少し休憩。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0849-800x533.jpg)
旅団長「この幅員、おれ渡れる?」
それまで安定した道が豹変。
「道幅が広くて歩きやすいので 子どもでも楽しく登れます!」
案内看板の軽いノリが頭をよぎる。
ポストトルゥース時代、手軽に入る、都合の良い情報を鵜呑みにしてはいけない(自戒)
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0851-800x533.jpg)
セーブポイント
やや難コース化してきたところで、“不動さんの湧水”に到着!
大きな岩から水がちょろちょろと湧き出ている。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0852-800x533.jpg)
HP全回復
水温も冷たく、身体を休めるにはとても良い場所だ。
苔の生え具合もすさまじい。
顔を洗ったり、口を湿らせたりして思い思いに休憩し、息を整えて出発。
さらなる鳥居が。
神社があるとは聞いていたが、先ほど通過したのは第一の鳥居のようだ。
鳥居をくぐると、山頂へつづく石段が表れる。
スーファミや初代プレステで育った我々スタッフとしては
「これはもう、ラスボスの前のダンジョンだね」
という見解が完全に一致。
ワクワクが止まらない。(waku-waku don’t stop)
周辺の木々の幹回りがとても大きく、ずいぶん昔からここにあることを教えてくれる。
![](http://go-tsukuru.net/wp-content/uploads/2018/07/IMG_0874-800x533.jpg)
間違いなくこの先にラスボスがいる
石段を登っていくと、目線の先に山頂らしき場所が。
いよいよ山頂間近か!?
……
…………
その先は山頂だった。
そして金刀比羅神社の社殿もあった。
山から望む景色は、33年江津に住んで初めて見る景色。
江津市には『島の星山』という470mの山があり、
江津市民にとってメジャーなのは島の星山。
その島の星山からの景色とはまた違ってみえる江津、石見の景色。
神社へお参りののち、
いい大人3人は、それぞれが持ってきた飲み物やお菓子でしばし休憩。
山頂からの眺めは、ぜひその足で確かめていただきたい。
「江津には何もない」
当たり前のようによく聞くフレーズ。
いや、とんでもない。
こんなに素敵で、楽しい山がある。
しかも下山したら温泉に入れる。
本明山に登って、その面白さを味わえたなら、
「何もない」とは言えなくなりるだろう。
to be continued…