「まちづくり」の活動はいろいろな地域で、いろいろな形で行われています。なんのために、まちをつくるのでしょう?
井上ひさしさんによるイタリアのボローニャ取材をまとめた「ボローニャ紀行」。その中に次の一節があります。
イタリア人は国というものを一切信用していない。しかし人間はなにかを信用しないと生きていけませんから、家族を知り合いを、そして自分の住むところを信頼に値するものにする。ここで恋をし、ここで子どもを育て、ここで死ぬことができて幸せだった。そう思えるような街をみんなで作りあげること、それが自治なのではないか。
自分が信じているもの、信じられるものが身の回りにどれくらいありますか?
僕はこの本に出会って、自分の人生や暮らしの中で大切にしたいものを確認することができました。
そして、実際に訪れたボローニャは美しかった。
このまちで暮らしてみたいとも思いました。
地域と関わることを仕事にしている僕にとってのバイブルのような一冊です。
ぜひ手に取ってみてください。
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