庭の手入れ /  GO▶︎つくる大学校長 三浦大紀

庭の手入れ

父方の実家は山間地のど真ん中で、幼少期、夏休みに帰省すると、家の前の田んぼや畑を祖父が散歩に連れて行ってくれた。

今は、地域の方々に助けてもらいながら父がその土地を管理している。人手が少なくなると、草刈りできる範囲も狭くなってくるし、御多分にもれず、うちの裏山も、以前芋畑だったところはあっという間に背丈以上の草に覆われて放置されていた。

キャンプ場が欲しいと思っていた僕たち兄弟は、ここをきれいにすることにした。それを聞きつけた友達が手伝いにきてくれて、そのお父さんがユンボを持ってきて整地を手伝ってくれた。いらなくなった小屋を譲ってくれた友人も、解体にトラックを出してくれた後輩もいる。お返しは、そこでのキャンプに招くこと。山へ行くのもそうだけど、準備をしている時も十分、いやそれが一番楽しいかもしれない。将来のキャンプ場構想になると話は尽きないが、いつできるかは誰もわからない。ちょっとずつちょっとずつ。

週末の朝夕、時間をつくって少しずつ手をかけているが、早すぎる草たちの成長には目を背けたくなる。まわりを見れば、いつも坊主頭のようにきれいに刈られた畦道。頭が上がらない。

それでも、春先、シロツメグサが一面に広がって、姿が徐々に変わってきた。その片隅にレンゲも咲いていて、気持ちの良い場所に近づいてきた。時間をかけて育てるというのはあまり得意ではないけど、愛着が増していくのは悪くない。きれいに管理されているところは、愛があるってことか。

イギリスには街中に「食べられる風景」があるトッドモーテンという街がある。川沿い、空き地、教会・・・まちのいたるところで食べられる植物が育てられているのだ。この街に住んでいる人たちはそれをとって食べてOK。手の掛け方は様々。訪れてみたいまちの一つだ。

終わりがないことに手をつけるというのは、大変だけど、ちょっと成長した感じがするのは僕だけだろうか。

そろそろ草刈りにあがらないとな・・・。新しい長靴も欲しいし、草刈機もパワーアップさせたい。と、ネットサーフィンをする時間があったら草刈れよ、と反省の日々を送っている。