2020年2月16日に開講した講義「解かなくてもいい数学と理屈っぽい広告」の受講生より、講義レポートが届きました!!
第一回の講義では「数学」について深く考え、数学嫌いだった私ですが、「数学は物事を捉えやすくするもの」だと思い好きになり始めました。 今回は「数学」と「広告」のそれぞれの課題について議論しながら、「てきとう」な話をするということで、どんな場になるのか全く想像できずワクワクして臨みました。
はじめに、自分が愛してやまないものを自由に紙に書いた「偏愛マップ」を参加者で共有しました。マニアックなもので共通点があり意気投合するなど、誰かが止めないと夜を越してしまうくらい大盛り上がりでした。
そこで「好きなもの」のパワーを感じた私たちは「偏愛を育む」というのを場の目標にして、数学と広告の視点から考えていきました。
数学の視点で印象的だったのは、データや確率は個人によって捉え方が変化するということでした。同じ1%という数字に対しても、これを大きいと感じたり小さいと感じたりする人がいるということです。私はこのことから、人と議論するときは「数字」に対してそもそも捉え方が違うという前提意識を持とうと思いました。
また、「データ・確率から何かができると思うことは過ちである。」ということも印象的でした。探れるのはやってはいけない範囲で、「答え」はないということです。「答え探し」をしてしまいがちな私は目から鱗でした。
広告の視点で面白かったのが「ブランドとは?」というテーマです。普段見聞きしたり、使ったりしていますがそもそもなんなのか?ということに自信を持って答えられる人はおらず、とても考えるテーマでした。一つの考えとして示されたものは、シンプルかつ予想外でより深く考えました。
そしてここから発展したのが「らしさ」「ならでは」の違いについてでした。今回一番盛り上がったテーマでした。「らしさ」は集団ありきの「私」で、「ならでは」は「私」ありきの集団。ん?と混乱しつつも、「私ならでは」を突き詰めることで今を、人生を、「魅力」にし続けることができるのだと感じました。
「数学」と「広告」という視点からいつの間にか「私」について深く考える時間でした。「てきとう」な場から「答え探し」ではなく「考え続ける姿勢」を学び、「てきとう」という余裕があるからこそ「私」を考える時間になったのかもと感じました。そんな時間を私も作ろう!と思った講義でした。 ありがとうございました。
(文:受講生K 写真・キャプション:スタッフH)