釣り
目下、最近はこれが私の趣味時間の大半を占めている。
この町に、釣り好きはとても多いようだ。
ただ、生まれてこのかた25年程度、私にとってはまったく縁遠かったアクティビティだ。
それがこの一年、いったい何度キャストした???
『朝活』で、『スポーツ』で、『アウトドア』。
何が人生を変えるか、本当にわからないものだなあと思う。
そんな私だったから、初めて釣具屋さんとやらに行ったとき、”魚をおびき寄せるための小さな魚” の種類のあまりの多さに
驚愕とともにある種の感動さえ覚えた。
その、”魚をおびき寄せるための小さな魚” のことを、ルアーと呼ぶらしい。
似ているようで、色もサイズもフォルムも、一つ一つ違っている。
しかも、面白いことに一つ一つに名前まで!?!?
これは愛着をわかせるための売り手の策略だろう と、穿った見方をしながら眺めていたことを思い出す。
数か月後、その “策略” にまんまと自分が引っかかることになる。
それは、早朝6:00頃の自宅近くの海だった。
勇ましく海に放たれたのち、埋められたテトラに引っかかった
ピンク色の透明できらきらしているあの子の生還をあきらめざるを得なかったとき。。。
本当にショックでしばらく落ち込んだ。
あの子は、個人的にいちばん気に入っててかわいかったのに。
いつのまにか確かに、私にも愛着がわき始めていることに笑ってしまう。
そんなこんなもありながら、感じるすべてを楽しんでいる。
例えば山から日が昇る瞬間や、つーっと波紋が広がる鏡のような水面。
コーヒーを飲みながら星が流れるのを見るのも格別。
なんと豊かな暮らしだろう、と
どんどんこのまちが好きになる。
次の目標は、もう決まっている。
釣った魚を、おいしくさばくこと。