子供のころは、毎日外で近所の子と走りまわっていた。
あの時の友達も知らないと思うけど、
小学校のプラスチックの引き出しにいつも本を3~4冊欠かさなかったくらい読書も大好きだった。
本を読めばよむほど、そしてその後意図し意図せずとも出逢う多くの友人や出来事のおかげで、
「必ず」や「絶対」や「正解」が世界に一つではないということに気づいていく。
それは、真っ白なキャンパスに好きな色好きな筆でタッチしていくことを許される自由 に思えることもあったし、
世の中の混沌や、大人になれば得意になっていく “らしい” あいまいさ への
ある種の抵抗として、まっすぐ迷ったときもあった。
偉人、歴史、推理、料理、恋愛、専門書…。
どっぷりと、まるで旅するように、本を読んだ。
___ この先、どう生きていきたいか?
社会人になりそんなことを考えたときに出会ったのが、この『チルドレン』。
陣内という登場人物が言う。
「『絶対』と言い切れるものが一つもないなんて、生きている意味がないだろ」
「大人がかっこよけりゃ子どもはグレねえんだよ」
迷いもなく自らの信念を言い切ってしまう強さが、当時の私にはかっこよく映った。
自分の「正解」は、自分にしかない。
誰かが与えてくれるものでもない。
ただ 、 “自 分 は ど う 在 り た い か?”
GO▶︎つくる大学が、学びあいを通して提案していることの中に。
講義の中で教授が魅せてくれる圧倒的なイズムの中に。
通ずるもの、あるのではないかと思っています。
GO▶︎つくる大学 事務局 小田原 汀