『一人ひとりのアート学』受講生講義レポート

〇はじまり
GO▸つくる大学メインキャンパスに到着して、木の香りがする階段を上がるとずっとお会いしたかった方がそこにおられました。一人ひとりのアート学の教授、栗山千尋さん。優しい笑顔で受講生一人ひとりを温かく迎えてくださいました。栗山さんは、浜田でダウン症の子どもたちのアート教室をされています。私は、絵を描くことや見ることがとても好きで、特に「アートを学んでいない人が作り出すもの」に心惹かれていました。そのため、いろいろな人が集い、アートを創りだすこの講義をとても楽しみにしていました。

講義がはじまり、栗山さんの言葉に心が動きます。

「芸術・文化的なもののなかにいて、芸術や文化を知らない人は多い。芸術・文化的なものを知らずに、真に芸術的で文化的な人も多くいる。」

静かに柔らかい空間で、アートの講義のはじまりです。

〇デコルカマニーって?~絵の具と出会う~

「デコルカマニー」 初めて聞く言葉です。
指を使って、絵の具を塗りつけた紙を半分に折って色を転写していく方法だそうです。今回、できた作品は最終的にメッセージカードとして大切な方へ届けられるものになります。たくさんの絵の具が目の前に並び、自分の好きな色を選択していきます。選ぶ色、絵の具の出し方、指の使い方、塗り方、色を混ぜる人もいれば、混ぜない人もいる。受講生一人ひとりの個性が出てきます。初めは、どうしようかいろいろ考えていた人もだんだん「無」の状態で絵の具に触れ、デコルカマニーを楽しんでいきました。

〇偶然が織りなす無意識の中の美
指で絵の具の感触を楽しみながら、紙に塗り、紙を折ったり、丸めたり……。広げたときに自分が想像していなかった模様や色、絵の具のしわを見ることができて、思わず笑顔になりました。受講生のみなさんと見せ合ったり、色味を真似してみたり。そして、決して同じものができない。その時だけのデコルカマニーの絵ができるたびに、嬉しくて、作品が愛おしくなりました。

〇封筒づくり
そして、そんな愛おしくなった作品たちを大切な方へ送るための封筒づくり。栗山さんが集めた美術館のチラシを使います。いろいろな種類のチラシを眺めて、ピンときたものを手に取り、切ったり、貼ったり。みなさん集中して、時間を忘れるくらい楽しい時間でした。

〇気持ちを込める手紙
最後は、手紙を綴る時間。私は、誰に送るか決めずに参加していましたが、作品を作っていく過程で結婚した友人が思い浮かんだので結婚のお祝いのメッセージを書きました。ほかの受講生の方も思い思いにメッセージを書いていきます。お母さんだったり、生まれてくる赤ちゃんだったり・・・とても優しい時間でした。

〇受講して
栗山さんの優しい空気感でアートについて考えたり、作品を作ったりするこの講義はとても心地よかったです。一人ひとりの作品へコメントもくださり、自分では気づかない発見もありました。

アートに触れること、描くことは、心を柔らかく、バランスを整える大事なものなんだと感じました。身近にあって、日々の生活を彩り、気持ちよくしていくアートをこれからも楽しみたいと思います。

(文:受講生・H 写真:事務局)

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