好天に恵まれ、少し暑い中での営農学となりました。やる気みなぎる農業実践者のお話を聞いて、自分も元気が出ました。
1限目「農業の今を知ろう」
市の農林水産課の職員さんから、農業をめぐる情勢についてお話がありました。
日本の食料自給率が非常に低いこと、農業従事者の高齢化が、諸外国と比べて進んでいることなど、農業を取り巻く情勢が非常に厳しい現実がわかりました。
また、農業を守るための様々な取り組みや支援についても説明があり、農業政策の重要性がわかりました。私たちが生命を維持するためには、食べることが必要で、そのための安全で安心な食物を生産することは、何をさておいても重要であると感じました。
2限目「先輩からきいてみよう!①」
桜江町市山の佐々木啓裕さんの1haの畑で、お話を聞きました。スイート―コーンの出荷が終わって、次の作物を植える前のふかふかの畑で、露地野菜にこだわった佐々木さんの話を聞きました。
大型機械を導入し、ほとんどの農作業を一人で行うという、効率のいい農業をしておられ、「凄い」の一言でした。
佐々木さんは、生産性を上げることはなかなか難しいが、農業は面白い、野菜の成長が楽しみと笑顔で話しておられました。
経費を抑えるために自分たちで納屋を建てたり、農機具の修理も自分でやるなど工夫をしておられました。こういった努力が経営の安定につながるんだなと感じました。
3限目「先輩からきいてみよう!②」
後地町の(株)MOG-MOGの藤井牧美さんのいちごハウスを見学しながら、お話を聞きました。
(株)MOG-MOGの社長は、地域の田んぼ10haを作付けされ、この農地を次世代に繋いでいきたいと語られました。また、農地の維持は、集落の人とのかかわりや、景観形成と防災の両面で地域の維持に役立つとおっしゃっていました。
藤井さんは、勤めていた会社を辞め、農林大学校に1年在学したのち、浜田のいちご農家で2年間研修をされ、現在は「いちご」と「あすっこ」の栽培に取り組んでおられます。
高く積み上げられた畝に、きれいに定植された「いちご」の葉の緑が印象的で、12月にはおいしい「いちご」ができる予感がしました。
藤井さんは、将来的には、観光農園を開設し地域に根差した活動がしたいと、目を輝かせて語られました。
PS.イチゴのドライフルーツは感動的なおいしさでした。
先輩のお2人(社長を含めると3人)とも「農業は楽しい」し、「地域に貢献できる」ということをおっしゃっており、農業は大変だというイメージがある中で、楽しみながらやることの大切さを痛切に感じました。
自分のやってみたい農作物の栽培にチャレンジしてみようと思いました。