講義内容
「ワークショップ」のはじまり
「ワークショップ(Workshop)」は、20世紀中頃のアメリカ演劇界において、演劇の新しい形を創造するための試みとして行われるようになったのが始まりだと言われています。その試みは世界中から注目を集め、20世紀後半には世界中の演劇界で盛んに行われるようになりました。
日本でも、1980年代以降、演劇や美術の分野で行われるようになり、現在では手芸やヨガ、学校教育、企業研修、住民参加のまちづくりなど、様々な領域で行われています。
ワークショップの特徴
まず、よく聞く「セミナー」と「ワークショップ」の違いについて整理してみましょう。
●セミナー=専門家や有識者などの講師が一方的に話すスタイルで実施されるのが特徴。
●ワークショップ=参加者の主体性を重視した参加・体験型のスタイルで進められ、学習、合意形成、課題解決などを行う「場」であるのが特徴。
近年、教育や研修の場では、参加型の主体的な学びの場として、ワークショップ形式が取り入れられることが多くなっています。また、地域や企業においても、ワークショップ形式でアイデア出しや意見交換が行われ、プロジェクトが進められていくことも当たり前になっています。
ワークショップはムズカシイ?
そんな中、ワークショップの場におけるコミュニケーションが苦手で、参加に抵抗を感じる人が少なくないのも事実です。さらに、ワークショップの運営側においても、参加者への配慮が足りない様子や、ワークショップの成果をどのように活かせば良いかわからないといった声も聞かれます。
ワークショップはここがオモシロイ!
近年、ワークショップが広く用いられる様になった理由として、参加者だけでなく、運営側にとっても得られるメリットが大きいことが上げられます。十人十色の考え方を知ることができ、新たな視点を発見することにつながる…。そのプロセス自体が様々なメリットを生み出しているようです。
ワークショップでは参加者の意見や感想を見える化するための道具として、付箋や模造紙がよく使われます。そのことが次の行動を起こすモチベーションアップに働きかけています。みんなでどんな共通点を見出したか、次はこんなことをやってみようなど、話し合いの積み重ねの上にたどり着いた結論であることを共有出来ることが大切なポイントです。
ワークショップの企画・実施・参加を検討しているあなたへ
本講義では、ワークショップの有効性を感じながらもどのように企画・実施すべきかを検討しているひと、日頃からグループやコミュニティの合意形成の方法に疑問を持っているひと、そしてワークショップに参加することに苦手意識を感じているひとなどを対象に、ワークショップの可能性と、実際にどのようにして実施するのかをみんなで考えながら、参加者それぞれのアプローチを見出したいと思います。
ワークショップの進行役である「ファシリテーター」は、参加者と良好な関係性を築きながら、参加者の考えを引き出し、全体へ共有、見える化していく作業を行います。そうしたファシリテーターの振る舞いについても一緒に考えていきましょう。
「第1回:ワークショップを体験しよう!」
参加者の考えと意見を可視化していくためのアクティビティがいくつかあります。ワークショップの基本となるアクティビティをみんなで楽しく体験します。そしてなぜ、ワークショップがいろいろな場面でおこなわれるのか。ワークショップの成り立ちを分析しながら、その意義や基本的なながれを共有したいと思います。
「第2回:オリジナルワークショップを作ってみよう!」
ワークショップの目的を定めて、その終着点を想定したら、そこへ至るまでのプロセスを描くプログラムを作成します!ワークショップの終着点を想定しておくことで、どのようにワークショップを進行すればよいのか「ワークショップのストーリー」が見えてきます。
「第3回:ワークショップを実践してみよう!」
作ったワークショップを実際に体験し、お互いにフィードバックしあいます。
植田教授からのメッセージ
この講義が、ワークショップだけに限らず、自分と異なる考えを持った人との対話や意見交換から生まれる新しいアイデアの発見を楽しめるようになる。そんなきっかけの1つになったらうれしいです。ワークショップの考え方をより沢山の方に知って頂き、まちに対話が生まれて、これまでにない未来が創られることを期待して講義をお届けしたいと思います。
講義概要
主体性を引き出す錬金術
オリジナルワークショップづくり!
学部
かかわりつくる学部
日程・時間
第1回「ワークショップを体験しよう!」 :2021年8月 3日(火)18:00~20:00
第2回「オリジナルワークショップを作ってみよう!」:2021年8月17日(火)18:00~20:00
第3回「ワークショップを実践してみよう!」 :2021年8月24日(火)18:00~20:00
※2回目にご参加いただいた方のみ参加可能です。
授業料(税込)
各回1,000円 学割500円
キャンパス
パレットごうつ 会議室1
島根県江津市江津町1518-1 地図(Google Map)
定員
20名
教授
植田紘司
つくるマスター
竹内希(GO▶︎つくる大学事務局)
開講決定日(申込締切日)
第1回「ワークショップを体験しよう!」 :2021年 7月29日(木)
第2回「オリジナルワークショップを作ってみよう!」:2021年 8月12日(木)
第3回「ワークショップを実践してみよう!」 :2021年 8月19日(木)
※2回目にご参加いただいた方のみ参加可能です。
講義計画
講義は、全4限です。
下記すべての講義を受講できる方が申込み可能です。
※受講の流れ・キャンセルポリシーについて(必ずご確認ください)
|第1回 8月 3日(火) 18:00~20:00 ワークショップを体験しよう! ・自己紹介 -いくつかのワークショップを体験しよう! ・ふりかえり |
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|第2回 8月17日(火) 18:00~20:00 オリジナルワークショップを作ってみよう! ・自己紹介 ・ベースを確立「図解」「フレームワーク」を知る ・ストーリーを創造「プロセスデザイン」を体験する ・ワークショップを作る ・ふりかえり |
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|第3回 8月24日(火) 18:00~20:00 ワークショップを実践してみよう! ・作ったワークショップを実践してみよう! ・ふりかえり ※2回目にご参加いただいた方のみ参加可能です。 |
ネット予約方法
1.表示された講義をクリックすると申込フォームが表示されます。
2.必要情報を入力し、内容を確認後、登録してください。
3.当日のご案内等がこちらの「info@go-tsukuru.net」メールアドレスから届きます。
※「info@go-tsukuru.net」からメールが届くように設定をお願いいたします。携帯電話等のメールアドレスでは、受信設定をしないとメールが届かない場合があります。
<注意>メールアドレスの@の前に「.」があるメール(例:abcde.@keitai.ne.jp)は大学側のメールが受信できないアドレスです。こういったメールアドレス以外をご登録ください。⇒@の前に「.」がつくメールアドレスの不具合について(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/940620)
キャンセル予約方法
方法が2つありますので、ご都合の良い方法でご連絡ください。
*連絡される際には、お名前・講義名をお知らせください。
・「info@go-tsukuru.net」にメールで連絡する。
・パレットごうつに電話をする(0855-52-7820)。
*ご不明な点は、事務局までご連絡ください。
こんな方にオススメ
・ワークショップを苦手としつつも、必要性を認識しているひと
・ワークショップの企画や実施を検討しているひと
・地域づくりに興味があるひと
・社会教育に興味があるひと
持ち物、その他注意事項
・筆記用具