講義内容
数学の本質
数学、と聞くとみなさんはどんな印象を持つでしょうか。難しい、挫折した、という方もいれば、解くのが楽しい、証明がおもしろい、という方もいらっしゃると思います。
ある人曰く、「数学がわかる」ということは、現実世界を少し超えた世界(例えば複素数など)が見える、それはいわば「神さまの領域」に足を踏み入れることである、数学をそんなふうに表現する人もいます。
学校で学んだ数学は、公式を覚え、応用し、与えられた問題を解く、ということをやってきたと思います。しかし、数学の本質は解くことではなく、「一見当たり前だと思うようなことを考える」ところにあります。
たとえば、「連続」という言葉。辞書によれば連続とは「切れ目がなく続くこと、続けること。」とあります。身近なもので紐を取り上げてみましょう。紐は突き詰めていくと、分子からできているので、実は、つながっていません。そういう意味では、紐は「連続」ではありません。辞書の言葉を借りれば、紐は実は「切れ目だらけで、続いていない」ということになります。となると、本当の連続って何でしょう?
数学はこういったところに切り込んでいきます。今まで学んできた数学が少し違ったものに思えませんか?
数学的第六感が日常をおもしろくする
この講義では、「算数と数学の違いは?」「なぜ数学を学ぶことにハードルを感じてしまうのか」といった疑問を教授や受講生と考えながら、数学を学ぶことは、実は日々の暮らしをとても楽しいものにしてくれる、ということを事例も交えながら感じ取っていただきたいと思います。
そのために、参加いただくみなさんと、「数学が楽しくて仕方がなかった!」という話や、「数学のココでわからなくなった」という挫折したエピソードも共有したいと思います。「数学」という学問をこれまでとは違った視点で楽しみ、「あっ、そういうことか!数学っておもしろい!」と体感していただく時間になれば幸いです。
この講義の教授は東京大学理学部数学科卒業の澤尚幸さん。大学卒業後、郵政省や民間企業で数字を相手に仕事をしてきた澤教授があえて伝えたい「解かなくてもいい数学」。澤教授は数学を学ぶことは「人間に備わった五感にはない『数学的な感じるセンサー』を身につけること」と感じるそうです。“数学的第六感”が身につけば、当たり前のものがちょっと違ったものに見えてくるかもしれません。
日程
下記すべての講義を受講できる方が申込み可能です。
※受講の流れ・キャンセルポリシーについて(必ずご確認ください)
第1限 | 11月11日(日) | 10:00~10:50 |
---|---|---|
第2限 | 11月11日(日) | 11:00~11:50 |
第3限 | 11月11日(日) | 12:45~14:05 |
第4限 | 11月11日(日) | 14:15~15:05 |
第5限 | 11月11日(日) | 15:15~16:30 |
※11:50~12:45は昼休みです。昼食はミラノ亭のカレーをご用意します。当日、600円をご持参ください。(お釣りが出ないようにご協力をお願いします)
ネット予約方法
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5.該当の講義が表示されない場合、「カレンダーから選択」から講義の開催日を選択し直ししてください。
*ご不明な点は、事務局までご連絡ください。
講義について
講義計画
第1限 算数と数学、ココが違う!
・算数は算術、数学は証明……この二つの違いは何か?を考えます。
第2限 数学を学ぶことにハードルがあるのはなぜか?
・数学が得意、おもしろい!と感じる人と、理解できない、難しいと感じる人との違いを交えながら、数学の「ハードル」について考えます。
第3限 数学についてみんなで語ってみよう①
・楽しかったこと、つらかったこと、なぜ?など、参加者同士で共有します。
第4限 実社会で役立つ数学とは?
・東大で数学を学んだ教授が伝授する、「実社会で役立つ数学」とその考え方。
第5限 数学についてみんなで語ってみよう②
・振り返り、まとめ。
こんな方にオススメ
・目からウロコな学びの機会を得たいと願っている人
・暮らしをより充実したものにしたいと願っている人
・教育関係従事者(小学校・中学校・高校教員、塾講師等)
持ち物、その他注意事項
・筆記用具
・昼食代(600円。お釣りがでないようにご協力をお願いします)
宿泊をご検討の方は、お気軽に事務局までお問合せください。