地域資源を発掘!ローカルデザイン学
地域資源ってなんだろう?
石見地域には、身近なコトやモノ(=地域資源)や地域課題を発掘し、魅了するひとが沢山います。
国の施策における「地域資源」とは、農林水産物や鉱工業品、産地の技術、観光資源といった地域の特徴ある産業資源で、「中小企業地域資源活用促進法」に基づき都道府県が基本を構想し、国の認定を受けたものをいいます。具体的な定義としては、以下の3点があげられます。
①地域の特産物として相当程度認識されている農林水産物または鉱工業品
②地域の特産物である鉱工業品の生産に係る技術
③文化財、自然の風景地、温泉その他の地域の観光資源として相当程度認識されているもの
引用→地域資源とは | 一般社団法人地域資源研究所 (3r-chiikisigen.jp)
つまり地域資源とは、食べ物や工芸品、またその土地ならではの技術(職人さん)、そして自然風景や温泉が該当します。
そしてこの江津にも、こんな素敵な事例があります。
竹害で困っていた地域→竹を使ったイルミネーション
数年空き店舗だったカフェ→リノベーションして若者が集うBAR
地方各地で起こる地域課題、空き家も竹害も例外ではありません。放っておけばまちの景観や暮らしにネガティブな影響を与えるかもしれませんが、見方を変えれば立派な地域資源となりうるでしょう。
一見後ろ向きに捉えがちなコトも、アイデアと仲間がいれば素敵な空間に!
が、実際にやってみるとはじめからそう、うまくもいかない・・・。これでプロの凄さを実感するわけです。
この講義では、これまで数々の石見の地域資源を発掘し、デザインしてきた実践者と出会えます。そして実践者との対話を通じて、デザインする力を養います。
石見地域の素敵なローカルデザイナーたち
①「52BAR」三浦大紀さん
シマネプロモーション プランナー
浜田市議会議員
島根県浜田市出身。大学卒業後は国会議員秘書、国際NGO職員などを経て、江津市ビジネスプランコンテストを機に東京からUターン。てごねっと石見にて店舗誘致や起業支援などを担当後、株式会社シマネプロモーションを設立。まちづくりや地域・企業の魅力化事業に取り組む。
52BARの特徴 空き店舗だらけの駅前商店街に活気のある若者が集まる!
- JR江津駅前の商店街にある空き店舗をリノベーションした
- 営業時間は午後6時から9時まで
- 狙いは、52BARに来た人が二軒目は他のお店に行く流れをつくること
- 店員は商店会の若手の方々。日中の仕事を終え、交代で務めていた
おしゃれな空間と個性的な店員たちに引き寄せられるように若者が集い、新しいつながりとチャレンジがどんどん生まれていきました。結果、周辺の空き店舗がどんどん埋まり、入居可能な21店舗すべてが飲食店やデザイン事務所に生まれ変わりました。
参考資料 地域に暮らしながら、地域の魅力をカタチにして、売り出す仕事「シマネプロモーション」三浦大紀さん | greenz.jp グリーンズ
②「なりわいブートキャンプ」平下茂親さん
SUKIMONO株式会社 代表取締役 なりわいブートキャンプ アテンダー
溶接工、配管工、ピザ職人、宮大工といったさまざまなものづくりの職種を経て、ニューヨークでの家具制作会社に勤める。地元島根に戻ってきて2012年に建築デザイン会社「SUKIMONO」を設立。建築、家具、生活雑貨、服飾、染色と、さまざまな「業」を生業にしている。
なりわいブートキャンプの特徴
- 江津以外に居住している方を対象とした、2泊3日のツアー。(昨年11月開催)
- コンセプト ローカルで、新たな可能性を「観光する旅」から「生業づくりの旅へ」
- 石見地域を拠点としている、染色職人や和紙職人など普段ふれあうことのできない人と素材に出会う
- 参加者のなかには、江津に拠点を置くことを決めた方や、江津に定期的に遊びにくる方などが生まれている
キャンプ終了後、参加者と江津のつながりはさらに構築されている。週に一度オンラインをつなぎ、自分のやってみたいことを江津でどうやったらできるか、と作戦会議したり、江津のお土産をつくろうと商品開発に取り組んだりと動きは活発である。
参考資料 平下茂親(SUKIMONO代表取締役社長) – 楽しい「暮らし」の提案が新しい観光を生み出す|文化観光高付加価値化リサーチチーム「session」 (note.com)
江の川なりわいブートキャンプ (gonokawa.org)
講義について
キャンパス | GO▸つくる大学メインキャンパス、星高山 |
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教授 | 三浦卓也 |
つくるマスター | 三浦大紀 |
授業料 | 5,000円(全5限分)※材料代、昼食代込み |
定員 | 12名 |
開催決定日 | 開講決定!!3月7日(水)まで申し込み受付中 |
講義計画
第1限 MYOG文化を学ぼう
自分のものは自分でつくる・カスタムするという文化の存在を、教授の事例をもとに紹介。自分たちでつくったギアを持って歩いた、過去のアクティビティも写真をつかって紹介。
第2・3限 自分で作ってみよう
アルコールストーブを自分でつくります。(空き缶を再利用)
エナジーバーを自分でつくります。
第4限 フィールドへ出かけてコーヒーを飲もう
近隣の山へ出かけて、山頂で湯を沸かしコーヒーを飲みます。
第5限 反省会
フリートーク
こんな方にオススメ
・アウトドアでの遊びを始めてみたい人
・アウトドアの楽しみ方を更に掘り下げたい人
・ギアを自分で制作してみたい人
持ち物、その他注意事項
雨天の場合は、屋外での活動は中止し、室内でコーヒーを沸かしてフリートークになります。