『キモチをカタチにする表現学』第二期講義レポート その2

「私らしい表現を見つけましょう」-この講座が目指しているゴールです。 抽象的なテーマにも思えますが、相手に伝える力を磨き続けてきた河上教授が展開する講座は発見と納得が詰まっていてモヤモヤした気持ちをすっきりとさせてくれます。

講義は自己紹介から始まりましたが、ただの自己紹介ではありません。話す内容は教授から指定があり、隣の席の人とバディーを組んでお互いが話す姿を動画に納めるのです。自分が話す動画を見た私達は自分のダメなところに「うんうん」と頷きつつ、それだけではない発見もします。それは(私ってこんな風に見えるんだ)という相手側に立った視点です。自分のことは自分が一番わかっているようで実はそうではなく、自分の中から自分を見る目と第三者の立場から自分を見る目には差があるのです。その結果、さらにガーンと打ちのめされる発見もりますが、(あれ?結構落ち着いて声が出てる)という肯定的な発見も出てきます。

ここで河上教授が或る調査の結果として「人が相手から与えられる印象は話の内容そのものより見た目や表情、声の大きさ、口調のほうがはるかに大きい」ことを紹介されました。どんなに中身のいい話をしても見た目の好印象と耳からの聞こえの良さがないと伝わりづらい実情があるのだと。自分が伝えたい思いは”自分”ばかりを主語にするのではなく”あなた”にとってどう見えるのか、どう聞こえるのか、どんな印象を持つのかがとても重要だということです。そして相手にどんな印象を与える人になりたいのかvs. 今の自分とのギャップを知ることで何が足りないのかがわかってきます。 それを埋めるべくここからみんなで河上教授についていこう!とトレーニングを始めるのですが、最初に撮った自己紹介動画は「ビフォー・アフター」のビフォーとなり、講座の最後に参加者全員に衝撃を与えることになります。

 

まず教授から笑顔のモデルとして某女優さんの引き込まれるような笑顔と某政治家のひきつった笑顔の写真が提示されました。あまりにも違う笑顔の二人にみんな思わず笑ってしまいましたが、人のことを笑っている場合ではないんですよ。

女優さんの笑顔がなぜ美しいのか、教授がポイントをいくつか説明してくれました。それを自分でやってみるうえで重要なのは”表情筋”、つまり顔の筋肉でこれを動かすことで喜怒哀楽を表すことができます。 普段、表情筋なんて意識したこともないので動かそうとしても簡単には動きません。 教授の指揮のもとみんなで音楽に合わせながらひたすら頬と口の周りの筋肉を動かし続けました。 1分も続けるとかなりキツくなってきますがひたすら続けます。

表情筋をほぐしてから笑顔作りにチャレンジです。 教授が何枚もの写真を見せてくれたり自身がデモンストレーションをしながら教えてくれて一言、「今日は自分を捨ててください!」 参加者同士で面識がある人が多かったせいもあるでしょうが、皆、ここからは見事に羞恥心を捨てて鏡に向かって顔の筋肉を動かしながら目指す笑顔作りに取り組みました。

表情の次は声です。腹式呼吸の大切さやメリットを学んでから全員で練習をすると体がポカポカしてきました。その後、言葉をはっきりと発声するための口の形や喉を開く練習をしてから全員で声を出しての発声練習。

仕上げは姿勢です。美しい立ち姿の見本写真を見ながらポイントの解説をしてもらって全員でやってみます。真似をしているようでも姿見の前に立つとなんか変。教授が一人ずつ矯正してくれて正しいポーズが取れると(えっ、こうなってるの?)と体の使い方に驚きます。

表情、発声、姿勢、この3つを学んで私達は控えめすぎる傾向があるんだなということに気づきました。 先に述べた通り”自分”を主語にするとどうしても遠慮が出てしまうのに対し、“あなた”を主語にするとここまでやらないと分かりづらいということです。 そのことを意識して”あなた”の目線で伝えることが大事なんですね。

最後に全員で最初の自己紹介と同じ内容を話して動画に撮りました。 講義の最初と最後の動画を見比べてどこが変わったのかを一人ずつ見ていきます。これは非常に緊張する時間です。講義の成果はいかに・・・

動画の中のみんなは一生懸命に自分を表現していました。顔の表情も声のトーンも体の向きも最初の動画とは違って「わぁー、すごく柔らかくなってる!」「かわいい!」とプラスの感想が相次ぎました。映っている本人も自分は変わったのだと納得できる嬉しい時間でした。

シャイな日本人は自分の気持ちを外に出すことに高いハードルを感じてしまいます。 でも、意を決し、助走してジャンプ!しなくてもハードルは越えられるのだとこの講座は教えてくれました。 講義最後に撮った集合写真をご覧ください。

(写真:スタッフO 文:受講生 福田順子さん)

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