講義内容
暮らしの中から生まれるアート
みなさんにとって、アートってどんなものですか?美術館やギャラリーに行って観るもの……自分には縁遠い特別なもの……この講義では、「自分だけの感じるこころ」を大切にしながら表現することを「アート」ととらえています。アートを身近に引き寄せると、自分だけでなく友達やパートナーを幸せにするギフトが生まれます。何と言っても、その時の自分を表現したオンリーワンのものですから。今回は自分の大事な人に渡すメッセージカードと封筒を作ります。渡す人の顔を思い浮かべて、こころの中の思いを形にしていきます。身構えずに楽しむ、感じる講義です。
教授は、栗山千尋さん。ダウン症の子どもたちが通うアトリエのオーナーです。表現しやすい場作りの先生に、この日の場作りも手伝ってもらうことにしました。
身構えずに楽しむ、感じる
メッセージカードは、「デカルコマニー」という手法でつくります。指を使って絵の具を塗りつけた紙を半分に折って転写させる方法です。絵の具が潰れて、混ざって、思いもよらない模様や絵ができあがって楽しいし、何よりとても綺麗です。
封筒は、展覧会やイベントのチラシを切り貼りしてつくります。普段は広告物として見ているチラシも、切って、色ごとに素材として見てみると、新たな美しさやおもしろさ、デザイン性を発見したりするものです。切った紙片をパズル遊びのように組み合わせたオリジナルの封筒です。
カードと封筒ができあがったら、受講生同士で鑑賞会。自分が感じた美しさ、他の人の作品から見えたおもしろさを交換する時間です。自分以外の感性に触れることで、作品を見る目も豊かに広がります。
最後は、一人ひとりの静かな時間。こころが自由で素直なときに、ゆっくり、こころの声を言葉に紡いでみましょう。大切な人へ。かけがえのないギフトを贈りませんか。
栗山教授より
学芸員になりたいと思い、美術大学に進んだのですが、初めて受けた授業で、それまでの価値観が揺らぐ言葉に出会いました。「芸術・文化的なもののなかにいて、芸術や文化を知らない人は多い。芸術・文化的なものを知らずに、真に芸術的で文化的な人も多くいる。小綺麗な手で、美しいものはうめない」と。私にとっての「アート」という概念が広がって、人が生きている、暮らしの中の、息づかいからうまれるものを見つめていこうと思いました。今回の「デカルコマニー」や「手紙」というのもひとつの方法です。「一人ひとりが自分だけのこころの姿を正確に人に伝える術が手に入れられるように。」そのためのヒントのようなものを一緒に見つけていきたいと思います。
卒業生の声
💬 栗山教授の優しい空気感でアートについて考えたり、作品を作ったりするこの講義はとても心地よかったです。一人ひとりの作品へコメントもくださり、自分では気づかない発見もありました。アートに触れること、描くことは、心を柔らかく、バランスを整える大事なものなんだと感じました。身近にあって、日々の生活を彩り、気持ちよくしていくアートをこれからも楽しみたいと思います。
💬 普段の生活では頭を使ってロジカルに考えるという時間が圧倒的に多く、何も考えずに本能のままにという機会がほとんどなかったので、すごく豊かな時間を過ごすことができました。脳の普段使わないようなところを使ったように感じました。ぜひまた受講したいと思いました。
💬 こどもと一緒に参加しましたが、改めて子供の素直さ、感受性の高さ、可能性を感じることができました。
💬 自分が既成概念にとらわれてることが客観的に実感できたことが良かった。日々の生活で自分の思考をより客観的に捕らえることができるようになった気がする。
講義概要
一人ひとりのアート学 出雲編 ~デカルコマニーで手紙を書こう~ | 第6期
日程・時間
2020年9月13日(日) 10:00~15:30
授業料(税込)
一般:4,000円 学割:2,000円
(材料費2,000円:当日お支払い下さい)
キャンパス
醗酵文化研究所
島根県出雲市今市町1374‐1
地図(Google Map)
定員
12名(うち子供は3人まで:小学生以上)
教授
栗山千尋(Atelier Sunoiro)
つくるマスター
藤田貴子(GO▶︎つくる大学 教頭)
開講決定日(申込締切日)
8月30日(日)
講義計画
下記すべての講義を受講できる方が申込み可能です。
※受講の流れ・キャンセルポリシーについて(必ずご確認ください)
|1限目 10:00~10:30 ご挨拶 教授の自己紹介。講義で大切にしていきたい想いをみなさんで共有します。 |
|2限目 10:30~11:45 デカルコマニーでカードをつくりましょう 絵具を使って偶然にできる色や模様をカードに描いていきます。 |
|3限目 12:45~14:00 コラージュで封筒をつくりましょう 展覧会やイベントのチラシを素材にして封筒をつくります。普段目にしているチラシが違ったものに見えるかも。 |
|4限目 14:00~14:45 大事な人へのメッセージを書きましょう カードを渡す相手の顔を思い浮かべながら、ゆっくり、こころの声を言葉に、文章にしていきます。 |
|5限目 14:45~15:30 みなさんで作品を楽しみましょう つくったカードと封筒を鑑賞しながら、一人ひとりのアートを感じてみましょう。 |
ネット予約方法
1.表示された講義をクリックすると3種類の予約方法が表示されます。
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※会員登録をせずに予約することも可能です。
3.必要情報を入力し、内容を確認後、登録してください。
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<注意>メールアドレスの@の前に「.」があるメール(例:abcde.@keitai.ne.jp)は大学側のメールが受信できないアドレスです。こういったメールアドレス以外をご登録ください。⇒@の前に「.」がつくメールアドレスの不具合について(https://support.microsoft.com/ja-jp/help/940620)
5.該当の講義が表示されない場合、「カレンダーから選択」から講義の開催日を選択し直ししてください。
*ご不明な点は、事務局までご連絡ください。
こんな方にオススメ
・自由に自分を表現したい方
・ワクワクしながらアイデアを広げたい方
・自分の感性で遊びたい方
・自分の中にある想いをカタチにしたい方
持ち物、その他注意事項
・汚れても構わない服装で、もしくはエプロンを持参でお越しください。(アクリル絵具、カッター、のりを使うため)
・親子連れでのご参加の場合は、事務局までご連絡ください。
・未成年の方の参加は、小学生以上とさせていただきます。